食事についてのおはなし
皆さんは食事をしますよね。それはなぜですか?食事そのものが好きという人もいれば、料理の過程が好きという人もいるかもしれません。他人との交流のお供に食事があると考える人も、単なる栄養補給と考える人もいるかもしれません。
今回は栄養補給としての側面に注目した食事の話です。
半分実話です。
空腹感
もうこんな時間か…今日は何食べようかな。こんな時間じゃ外食はできないしな。適当に冷凍食品でも食べればいいか。
…あー、昨日寝るのが遅かったからもうお昼過ぎか。とりあえず牛乳でも飲んでおけばいいか。
…もう夕方か。起きてから何も食べてないな。その辺でラーメンでも食べてくるか。
こんな感じの生活をかれこれ2年は続けている。引っ越してすぐの頃は料理もしていたが、今では外食かコンビニ弁当か冷凍食品しか食べてない。まあ、野菜ジュース飲んどきゃ健康は大丈夫だろ。
しかし、そんな生活はある日突然終わりを迎えた。
…もう夕方か。まだあんまお腹空いてないし食べに行かなくてもいいだろう。
…ここ最近空腹感を感じない。食欲も元からあまりなかったし、特に気にしてなかったけど、思い出してみるともう1週間も何も食べてない。流石にこれはおかしいだろうと思ったが、今の自分の体におかしい様子はない。じゃあこのままなら食費も浮くから別にいいか。
しばらく経ったある日、飲みに誘われた。まあ、付き合いもあるし行っとくか。飯も1ヶ月以上食べてないしな。
そこで俺は初めて自分の体に起こったことがどれだけ大変なことだったのか理解した。今は途中で抜けて1人で家に帰ってるところだ。こんなこと予想していなかった。
まさか飯を全く食えなくなってるなんて
出てきた料理を食べようとして口に入れたんだが、すぐに戻してしまった。食事の感覚に慣れてないだけかと思ってしばらく食べてたけど、やっぱりダメだった。みんなは体調が悪いだけだと思ったみたいで、俺は1人で抜けてきた。
いったいどこでこんなことになった?食事に対してあまりにも執着しない俺にバチが当たったんだろうか?
いずれにせよ、今まで通りに生きていくことはできないだろう。家に着いたら身辺整理を始めるつもりだ。この後どこに行くかのアテはないが、しばらくは大丈夫だろう。
なにしろ俺は何も食べる必要がないんだから